ドライアイの目薬について教えて下さい。
シェーグレン症候群によるドライアイで最近ヒアレインミニを処方してもらったのですが、これは人工涙液とは別ですか?
別な場合は、人工涙液を併用した方がドライアイに効果はありますか?二種類の目薬を使ってもいいものなんでしょうか。
瞼が腫れたりして困っておりまして…ご存知の方、よろしくお願いします。
シェーグレン症候群による眼乾燥(ドライアイ)に対する治療法は
(1)涙の分泌を促進する(2)涙の補充(3)涙の蒸発を防ぐ(4)涙の排出を低下させる方法がとられます。
(1)涙の分泌を促進する方法として、ステロイド薬による抗炎症作用や炎症細胞の浸潤抑制による効果が一部で期待されます。塩酸セビメリンがヨーロッパでは涙の分泌にも効能が認められていますが、日本では適応が取れていません。一部の患者には効果があります。
(2)涙の補充には人工涙液や種々の点眼薬があります。これらを1日3回以上使用します。点眼薬には防腐剤が入っていますので、何回も点眼するときは防腐剤による角膜障害が問題になります。この場合は普通の点眼の後に防腐剤の入らない点眼薬(生理的塩水、ソフトサンティア)で洗い流すか、防腐剤のはいらない使い捨ての点眼薬(ヒアレイン・ミニ)を使う方が良いでしょう。傷害された角膜上皮の再生促進や角膜炎の治療の目的で、ヒアルロン酸、コンドロイチン、ビタミンA、フィブロネクチンなどを含んだ点眼薬が使用されます。別の治療として、自己血清を採取してこれを薄めて使用する方法が推奨されています。血清の中には上皮成長因子、ビタミンなどの様々な物質が入っているからです。
(3)涙の蒸発を防ぐために、眼鏡の枠にビニール製のカバーをつけたモイスチャー・エイド(ドライアイ眼鏡)があります。
(4)涙の排出を低下させるためには、鼻側の上下にある涙の排出口である涙点を閉じる方法があります。それには涙点プラグで詰める方法や、手術によって涙点を閉鎖する方法があります。これらはいずれも患者さんに大変評判のよいものです。眼科医に相談して下さい。
ヒアレインミニは目の表面を保護し、傷が治るのを助けます。また、涙液を安定化させ目の乾燥を防ぐ作用もあります。ドライアイなどで、角膜や結膜が傷ついているときによく用います。人工涙液とは別ものと考えます。マイティア等が人工涙液とされているようです。眼疾の際に二種類以上の点眼薬を用いる事は多々ありますがシェーグレン症候群は難病認定されているだけに主治医とよくご相談される事、解らない事は何であれ聞く事をお勧め致します。
補足:知識不足で回答して申し訳ありません。処方薬のヒアレインに関しては人工涙液という表記が見つからない為、人工涙液では無いと判断しました(人工涙液の定義にも知見が乏しく憚られる限りです)。一方、ソフトサンティアはコンタクトのドライアイ予防目的の「人工涙液」という事で分類、流通しております。今のところは2つが別物なので併用しても問題ないと考えますが、最低でも薬剤師のいるドラッグストアで確認される事をお勧め致します。
ヒアレインミニは目の表面を保護し、傷が治るのを助けます。
また、涙液を安定化させ目の乾燥を防ぐ作用もあります。
防腐剤の入っていない使い捨てタイプの点眼薬です。
最初の1~2滴は点眼せずに捨てるようにしましょう。
必ず1本で1回の使用に限定します。薬液が残っていても使用後の容器は捨ててくださいね。
「人工涙液を併用した方がドライアイに効果はありますか?二種類の目薬を使ってもいいものなんでしょうか。」
との問いには眼科の先生のHPを見つけました。
● 人工涙液とヒアルロン酸点眼薬の併用は有効
「人工涙液のみでは水分を保つ作用が少ないため、ヒアルロン酸との併用が有効です。人工涙液で涙を補充し、それを保つためヒアルロン酸を点眼します。人工涙液を点眼し、1分間したらヒアルロン酸を点眼する方法をおすすめします。ヒアルロン酸のみでは周囲の水分を吸収するために、ドライアイでは併用が有効です」
参考
http://www.utsumieyeclinic.jp/dry_cure.html
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