薬剤の効能、薬理に詳しい方、教えて下さい。
ビタミンD製剤のロカルトロールとオキサロールは共にビタミンD製剤なのに、
なぜ適応がロカルトロールは副甲状腺機能低下症で、
オキサロールは副甲状腺機能亢進症なのですか??
副甲状腺機能亢進症の治療でロカルトロールを使うこともありますか?
すみませんが、教えて下さい。
まず、オキサロールは外用薬の他は注射薬しか発売されていません。
ロカルトロールには、注射薬と内服薬の両方があります。
そして、注射薬の適応は両方とも「維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症」のみです。
そして、この場合は低Ca血症を呈している場合に使用し、注射薬の使用により高Ca血症を来した場合には、中止の必要があります。
ロカルトロールの内服薬の適応に「副甲状腺機能低下症」が有り、副甲状腺ホルモン(PTH)の不足を原因とした低カルシウム血症、高リン血症ですから、上記の二次性副甲状腺機能亢進症と症状が同じなのです。
なぜ、維持透析下で二次性の副甲状腺機能亢進症を発症するか、そのメカニズムは下記をご覧下さい。
http://202.216.128.227/%93%A7%90%CD%95S%89%C8/05.05.htm
要するに、活性型ビタミンD製剤のロカルトロールとオキサロール注は、活性型ビタミンDを供給する事で、低カルシウム血症を改善すると共に、PTH分泌を抑制→「維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症」に効果があります。
内服のロカルトロールは、活性型ビタミンDの効果でCaの腸管での吸収を高め、腎臓での「副甲状腺機能低下症」の症状、低カルシウム血症引いては、高リン血症を改善します。
>副甲状腺機能亢進症の治療でロカルトロールを使うこともありますか?
ロカルトロールもオキサロールも単なる副甲状腺機能亢進症には、使用しません。
この場合は、手術療法が第一選択のようです。
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